VPN接続方式:「OpenVPN」とは

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VPN接続サービスを比較検討していると、必ずと言って良いほど「OpenVPN」という専門用語の解説があります。読んでみても分かりづらいため、よく理解しないままメリットが多そうなこの方式を選択していませんか。このような方でも、VPN接続サービスを理解し安心して利用を継続できるように本記事ではわかりやすく解説しています。

OpenVPNとVPN接続サービスとの関係

VPN接続サービスの利用時に選択できる一つの手段として、「OpenVPN」があります。その技術自体は、MillenVPN などのVPN接続サービスのために開発されたものではありません。インターネット回線の安全性を高める仕組みの一つとして、これまで改良されてきました。

そもそもVPNとは何か

VPNとはVirtual Private Networkの略語です。インターネット接続回線を行き交うデータを悪意のある第三者から保護し、より安全な通信を目指す技術の一つです。大きく分けてVPNの種類は2つあり、主な特徴は以下の通りです。(分類方法により、さらに多くの種類があります)

インターネットVPN IP-VPN
経路 公共のインターネット 利用者を限定した回線
主な用途 一般的な業務での利用、個人での利用 より強度のセキュリティが要求される業務での利用
セキュリティ 外部から攻撃されるリスクあり 通常では安全
安定性 回線が混雑している場合にはまれに不安定 通常では安定
費用 比較的安価 高価
導入の難易度 比較的高い

VPNのソフトウェア(プロトコル)

通信を成立するために守るべき共通のルールとも言えます。多くの種類があります。VPN接続サービスの利用時には目的のものを選択する必要があります。その代表が2000年頃に誕生したOpenVPNです。その他にも以下のようなソフトウェア(プロトコル)があります。

  • IKEv2
  • WireGuard
  • SSTP
  • L2TP
  • PPTP

OpenVPNをVPN接続サービスで選択するメリットとデメリット

この章ではOpenVPNの特徴をまとめています。多くのVPN接続サービスで利用可能です。

メリットとデメリット

他のソフトウェア(プロトコル)と比較してOpenVPNは多くの点で優れているため、VPN接続サービスを初めて利用する際に推奨されています。主な特徴は以下の通りです。

メリット

(1)安全性
256ビットの暗号化など多くの方法で高いセキュリティを維持することができます。

(2)通信速度
現状では「Wireguard」の次に高速な通信が可能です。公式サイトによれば、スループットは500~800Mbps程度です。

(3)安定性
IKEv2/IPSecの次に安定しています。かつては操作のしやすさでPPTPの方が優れていたという情報があります。

(4)コスト
オープンソースであり、ハードウェアを含め比較的低コストでサーバーを構築することができます。

デメリット

他のソフトウェア(プロトコル)より汎用性に優れている分、設定項目が多く、操作や設定が難しいと言われています。

OpenVPNで使われている主な技術

4つの認証方法

OpenVPNサーバーに接続するクライアント機器を認証することで、通信の安全性を高めています。以下の4つの方法があり、どれか一つを選択します。

・静的鍵(Static Key)
・証明書認証
・ID/パスワード認証(プラグイン認証)
・二要素認証(PKCS#12)

OpenVPN をWindowsやmacOSの機器から利用する方法

ふだんご利用のクライアントPCにアプリをインストールし数か所設定をすれば、すぐに利用を開始できます。他のVPNのソフトウェア(プロトコル)もほぼ同様の手順で可能です。MillenVPN をWindowsで利用する場合は、接続設定時にOpenVPNを選択します。詳しい解説は以下の公式サイトをご覧ください。

参考情報(外部サイト)

VPN接続サービス業者が公開している専用アプリの他に、OpenVPN公式サイトからもソフトウェアをダウンロード可能です。

OpenVPNのサーバーを構築する方法

Linux の知見があれば、OpenVPNのサーバーをご自身で構築することができます。VPSやクラウドサーバーを利用すれば無理なく始めることができるでしょう。

【事例】 Linuxサーバーへの導入方法

Linuxディストリビューションにある仕組みを利用すれば、1行のコマンドのみでインストールは可能です。その後に初期設定をすればOpenVPNは稼働します。

参考情報(外部サイト)

詳細は項目名「Linuxの場合(RPMパッケージを使うとき)」参照してください。

OpenVPNのサーバーを構築する際の注意点

公式サイトにも記載があるように、OpenVPNの性能(速度)に影響するのは以下の3つあります。これらを改善すれば、より快適に利用することができます。

・サーバーとクライアントのスペック
・利用のインターネット回線
・OpenVPNの設定値

高いスペックのサーバー機器が推奨されています。低スペックの中古PCを再利用するのは、あくまでテスト用にしておいた方が無難です。

参考情報(外部サイト)

まとめ

専門用語「OpenVPN」の概要はそれほど難しいわけではありません。理解して、VPN接続サービスの利用を安心して続けていただきたいと考えます。

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